「アクションが必要です: 一部のサード パーティのメールおよびカレンダー アプリにアクセスできなくなる可能性があります」メールの原因と解決方法を解説

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最近、Microsoft 365やOutlookなどを利用しているユーザーに「アクションが必要です: 一部のサード パーティのメールおよびカレンダー アプリにアクセスできなくなる可能性があります」という通知が送信されています。この記事では、この通知が送られる理由と、それに対する対処方法、そしてThunderbirdでOAuth2に変更する具体的な設定方法について解説します。

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1. メールの原因

この通知は、Microsoftが認証プロトコルのセキュリティ向上のために実施している措置に関連しています。具体的には、「ベーシック認証」と呼ばれる古い認証方式が無効化されることが原因です。ベーシック認証は、メールやカレンダーにアクセスする際にユーザー名とパスワードのみを使用する方式で、セキュリティリスクが高いため、廃止されることになりました。代わりに、より安全な「モダン認証」 (OAuth 2.0) が推奨されています。

2. 影響を受けるアプリ

ベーシック認証を使用している一部の古いサードパーティ製メールおよびカレンダーアプリは、今後Microsoftのサービスにアクセスできなくなる可能性があります。以下のアプリが影響を受けることがあります。

  • 古いバージョンのOutlook
  • サードパーティ製のメールアプリ(例: Apple Mailの古いバージョン、Thunderbirdなど)
  • 特定のカレンダーアプリ

3. 対処方法

影響を受けないようにするためには、以下の対処方法を検討してください。

3-1. アプリのアップデート

もし使用しているメールまたはカレンダーアプリが古い場合、最新バージョンにアップデートすることをお勧めします。多くの最新バージョンのアプリでは、モダン認証がサポートされており、今後も引き続きMicrosoftのサービスにアクセスできます。

3-2. モダン認証の利用

使用しているアプリがモダン認証をサポートしていない場合、OAuth 2.0を使用しているアプリに切り替えることを検討しましょう。例えば、MicrosoftのOutlookアプリ公式のメールアプリを使用すると安心です。

3-3. アカウントの再設定

サードパーティ製のアプリを使用している場合、アプリ内で再度アカウントの設定を行う必要があることがあります。OAuth 2.0を使用するために、以下の手順でアカウントを再設定してください。

  1. 使用しているアプリの設定メニューに移動します。
  2. メールアカウントを削除し、再度追加します。
  3. サインイン時に、Microsoftのログイン画面が表示された場合、正しい資格情報でサインインします。

4. ThunderbirdでOAuth2に変更する具体的な設定方法

Thunderbirdを使用している場合、アカウントの再設定(削除、追加)ではなく設定変更で対応できます。具体的には、以下の手順に従ってベーシック認証からOAuth2に変更できます

4-1. Thunderbirdの設定を開く

  1. Thunderbirdを起動し、画面上部の「メニュー」 (三本線アイコン) をクリックします。
  2. 「アカウント設定」を選択します。

4-2. 認証方式をOAuth2に変更する

  1. 「アカウント設定」の中から変更したいメールアカウント(OutlookやMicrosoft 365など)を選択します。
  2. 左側のメニューから「サーバー設定」をクリックします。
  3. 右側のウィンドウで、「認証方式」のドロップダウンメニューを探し、「OAuth2」を選択します。
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    ※ OAuth2でサーバーに接続する際に、Thunderbirdのブラウザが開いて認証を求められますので、アカウントとパスワードを入力してください(4-4.再度ログインする)。

4-3. 送信サーバー(SMTP)の設定を変更

  1. 「アカウント設定」画面で左側のメニューから「送信(SMTP)サーバー」を選択します。
  2. 該当のアカウントを選択し、「編集」ボタンをクリックします。
  3. 「認証方式」「OAuth2」に変更し、「OK」をクリックします。
    thunderbird-authentication-send

    ※ ここで一部の方にはハマリポイントがあります。MSの公式サイトにもある通り「smtp-mail.outlook.com」がSMTPサーバとして存在していますが、このサーバではOAuth2に対応しておらず、「認証方式」に「OAuth2」が選択候補として表示されません。「サーバー名」を「smtp.office365.com」に変更して「認証方式」に「OAuth2」が選択候補に表示されればそれを選択してください。選択候補に「OAuth2」が表示されない場合は、その状態で一度、OKボタンを押して再度、同じ画面を開いてください。そうすると、「OAuth2」が表示されるので、選択してOKボタンを押します。
    受信時と同様にOAuth2でサーバーに接続する際に、認証を求められますので、アカウントとパスワードを入力してください(4-4.再度ログインする)。

4-4. 再度ログインする

OAuth2に変更後、再度Thunderbirdを使ってメールを送受信すると、Microsoftのログイン画面が表示されるはずです。そこでMicrosoftのアカウント情報を入力し、認証を完了させます。

5. まとめ

「一部のサードパーティのメールおよびカレンダーアプリにアクセスできなくなる」という通知は、Microsoftがベーシック認証の廃止を進めていることに起因します。Thunderbirdを使用している場合、この記事で紹介した方法に従って設定をOAuth2に変更することで、引き続きMicrosoftのサービスに安全にアクセスできます。

参考リンク

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